【10月24日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2020)は23日、第19ステージ(アッビアーテグラッソからアスティ、124キロメートル)が行われ、大雨を懸念したライダーからの抗議を受けて主催者が予定していた距離を半分以下にすることを余儀なくされる中で、CCCチーム(CCC Team)のヨセフ・チェルニー(Josef Cerny、チェコ)が独走で区間優勝を果たした。

 27歳のチェルニーは短縮されたコースで、タイムトライアルのごとく平均時速49キロ以上というスピードで見事な走りを披露した。最後の23キロは圧倒的な強さで独走状態となり、今季限りで撤退するスポンサーのCCCに惜別の勝利をもたらした。

 総合争いでは、チーム・サンウェブ(Team Sunweb)のウィルコ・ケルダーマン(Wilco Kelderman、オランダ)が十分なリードを築いて首位を維持。ルートが当初の予定より134キロも短くなって比較的に楽だったこの日のレースを終え、24日に行われる勝負の第20ステージに向けてより良い準備を整えているとみられる。

 この日のステージは、モルベーニョ(Morbegno)からアスティ(Asti)まで258キロの平たんコースを走行する予定だったが、スタートからわずか8キロで悪天候のためにレースは中断。ロンバルディア(Lombardy)州北部がどしゃぶりの雨に見舞われてライダーが抗議したことから、距離が大幅に短縮されることになった。(c)AFP