【10月22日 AFP】スペインの新型コロナウイルス感染者が、欧州連合(EU)加盟国として初めて100万人を超えた。保健省が21日に発表した公式統計で明らかになった。政府は新型ウイルスの感染拡大を防ぐため、新規制の導入を検討している。

 保健省によると、過去24時間で新たに1万6973人が新型ウイルスに感染し、156人が死亡。感染者は計100万5295人となり、うち3万4366人が死亡した。

 各国政府などの公式統計をまとめたAFPの集計によると、人口約4700万人のスペインは、米国、インド、ブラジル、ロシア、アルゼンチンに続き、世界で6番目に感染者数が100万人を超えた。

 今回の流行は、新規感染者の年齢の中央値が下がったため、1日当たりの死者数が決まって800人を超えていた3月下旬から4月の流行よりも致死率が低い。しかし、医療の逼迫(ひっぱく)が懸念されており、サルバドール・イジャ(Salvador Illa)厚生相は20日、フランスやベルギーで最近導入された夜間外出禁止令をはじめとする新規制の導入を検討していると明らかにした。 (c)AFP/Daniel SILVA