【10月21日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2020)は20日、第16ステージ(ウディネからサンダニエレデルフリウリ、229キロメートル)が行われ、バーレーン・マクラーレン(Bahrain McLaren)のヤン・トラトニク(Jan Tratnik、スロベニア)が同大会初勝利を挙げた。

 30歳のトラトニクは、2位に入ったNTTプロ・サイクリング(NTT Pro Cycling)のベン・オコナー(Ben O'Connor、オーストラリア)に7秒差をつけてフィニッシュした。

 一方、総合順位ではドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のジョアン・アルメイダ(Joao Almeida、ポルトガル)が14日連続でマリアローザ(ピンクジャージー)を守った。

 アルメイダは有力選手らで形成されたメイン集団で約13分遅れのフィニッシュとなったが、最後の数キロメートルでは歯をむき出してゴールを目指し、貴重な2秒を獲得。総合2位につけるチームサンウェブ(Team Sunweb)のウィルコ・ケルダーマン(Wilco Kelderman、オランダ)との差を17秒に広げた。

 ミラノ(Milan)での閉幕が25日に迫る中、アルメイダは「守備が最大の攻撃になるときもある」とコメントした。「最後は良い感覚だったし、仕掛けて数秒を稼げた」

 19日の休息日には、492人を対象とした新型コロナウイルス検査が行われ、UTE(UAE TEAM EMIRATES)のフェルナンド・ガヴィリア(Fernando Gaviria、コロンビア)とアージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のスタッフが陽性反応を示した。

 138人中126位につけていたガヴィリアは、2月の検査でも陽性となっていた。棄権となった同選手について、UTEは「検査結果が出た後すぐに隔離に入った。体調は良好で、完全に無症状だ」と報告し、「他の選手やスタッフは全員陰性で、本日この後再検査を受ける」と付け加えた。(c)AFP