【10月20日 AFP】米ウォルト・ディズニー・カンパニー(The Walt Disney Company)は、公式動画配信サービス「ディズニープラス(Disney+)」で配信している映画『ピーターパン(Peter Pan)』や『おしゃれキャット(Aristocats)』について、人種的少数派に関する侮蔑的ステレオタイプ的描写が含まれているとする注意書きを付け加えた。

 1953年公開の『ピーターパン』では、先住民を「レッドスキン」と表現したり、先住民の頭飾りを着けたりしている。1970年公開の『おしゃれキャット』では、つり目で出っ歯の「東アジアの猫」が歌を歌っている。

『スイスファミリーロビンソン(Swiss Family Robinson)』や、顔を黒く塗った役者が演じた人種差別的なショーにちなんだ「ジム・クロウ(Jim Crow)」という名のカラスが登場する『ダンボ(Dumbo)』にも新たな注意書きが付けられている。

 ディズニープラスでは、従来の注意書きでも「文化に関する時代遅れな描写」があると表示していたが、新たな注意書きには、一部のディズニー映画のステレオタイプ的描写は「当時も今も誤ったもの」と明記されている。

 新たな注意書きには、「この作品には、人または文化についての否定的描写と不当な描写の一方もしくはその両方が含まれています」「こうした内容を削除するのではなく、その有害な影響を認識し、そこから学び、より多様性を認め合える未来を共につくるための対話の糸口にしたいと考えています」と書かれており、飛ばすことはできない。(c)AFP