【10月18日 AFP】世界ハーフマラソン選手権(World Athletics Half Marathon Championships Gdynia 2020)は17日、ポーランド・グディニャ(Gdynia)で行われ、ペレス・ジェプチルチル(Peres Jepchirchir、ケニア)は女子単独ハーフマラソンで自身の持つ世界記録を更新する1時間5分16秒で優勝を飾った。

 2016年大会でも金メダルを獲得している27歳のジェプチルチルは、最後のスプリントでタイトルを手にし、先月自身がプラハ・ハーフマラソン(Prague Half Marathon 2020)で残した1時間5分34秒の世界記録を更新した。

 ジェプチルチルは「信じられないです。目標はこのレースに勝つことでした。世界記録を破れるとは思っていなかったですが、20キロを越えたところであるかもしれないと気付きました」「少し風があったのですが、私にとっては良いコースでした」と語った。

 2秒差の2位にメラト・ケジェタ(Melat Yisak Kejeta、ドイツ)が入り、1時間5分18秒の女子単独ハーフマラソン欧州新記録を樹立した。3位にはさらに1秒差でヤレムゼルフ・イェワロウ(Yalemzerf Yehualaw、エチオピア)が続いた。

 男子のレースではジェイコブ・キプリモ(Jacob Kiplimo、ウガンダ)が大会新の58分49秒で優勝を飾り、優勝候補に挙げられていた同胞のジョシュア・チェプテゲイ(Joshua Cheptegei)は4位に終わった。

 初ハーフマラソンに臨んだ19歳のキプリモは鋼のような神経を見せ、残り5キロほどでキビウォット・カンディエ(Kibiwott Kandie、ケニア)とともに先頭集団から抜け出すと、最後にカンディエを振り切って5秒差をつけた。3位にはアメデワーク・ワレレグン(Amedework Walelegn、エチオピア)が入った。

 8月に5000メートル、今月には1万メートルで世界新記録を樹立していたチェプテゲイは、キプリモから約30秒遅れの4位に終わった。(c)AFP