【10月16日 AFP】昨年、出身校の卒業生全員の学生ローン、総額約4000万ドル(約42億円)を負担すると発表し、一躍話題となった実業家ロバート・スミス(Robert Smith)氏(57)が、脱税での訴追を免れるため1億4000万ドル(約147億円)を支払うことで米当局と合意したと、司法省が15日、発表した。

 スミス氏は2000年から2015年まで、数億円の所得を隠していたとされている。司法省によると、中米ベリーズとカリブ海(Caribbean Sea)の島国セントクリストファー・ネビスのオフショア口座を利用したという。

 同氏は追徴課税分と罰金計5600万ドル(約59億円)および、オフショア口座の届け出義務違反で8200万ドル(約86億円)を支払うことに合意した。また、寄付により控除を受けた1億8200万ドル(約192億円)も放棄する。

 投資会社ビスタ・エクイティ・パートナーズ(Vista Equity Partners)の最高経営責任者(CEO)を務めるスミス氏は、最も裕福なアフリカ系米国人。米経済誌フォーブス(Forbes)によると、資産額は50億ドル(約5270億円)以上に上る。同氏は2019年、米アトランタ(Atlanta)にあるアフリカ系米国人のための高等教育として設立された「歴史的黒人大学(Historically black colleges and universities)」と呼ばれる大学の一つモアハウスカレッジ(Morehouse College)の卒業生全員の学生ローンをすべて負担すると発表し、注目を浴びた。(c)AFP