【10月14日 AFP】米ツイッター(Twitter)は13日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領を支持するアフリカ系米国人のふりをしていた複数の偽アカウントを停止したと発表した。これらのアカウントは数日間で数千人のフォロワーを集めることに成功していた。

 ツイッターの広報担当者は「われわれのチームは精力的に調査を行っており、規約違反を発見した場合、ツイッターの規則に沿った措置を取る」と述べた。

 米クレムゾン大学(Clemson University)の准教授でソーシャルメディア上の偽情報を専門とするダレン・リンビル(Darren Linvill)氏は、偽アカウントの例をいくつか紹介し、これらのアカウントはネット上で黒人を自称する「デジタル・ブラックフェース」だと非難した。

 リンビル氏が共有したテッド・カーチャ(Ted Katya)と名乗る偽アカウントの一つは9月17日に「イエス、私は黒人でトランプに投票する!」と投稿していた。このツイートは6000回リツイートされ、1万6000以上の「いいね」がついた。

 リンビル氏によると、多くは「プロフィルに実在の米国人の画像を使用」しており、数万人のフォロワーがいるアカウントもあるという。

 ツイッターは、目的と身分を偽って利用者をだまし、世論を操作しようとしていたとして、身元が特定できたアカウントを停止にした。

 フェイスブック(Facebook)やツイッターなどのソーシャルメディアプラットフォームは、前回2016年の大統領選で偽情報の拡散に使われたとし、激しい批判にさらされている。このため各社は11月3日の選挙を前に、前回の大統領選から教訓を学んだことを示そうとしている。(c)AFP