【10月14日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するルノー(Renault)でF1復帰することが決まっているフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が13日、母国スペインのバルセロナ(Barcelona)でおよそ1年半ぶりにF1マシンを運転した。

 2005年と2006年にルノーで総合優勝を果たしているアロンソは、前週末の第11戦アイフェルGP(Eifel Grand Prix 2020)でチームに久しぶりの表彰台をもたらしたダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)に代わって来季ルノーのドライバーを務めることが発表されている。

 そのアロンソは13日、距離は100キロ以下というテストルールの下、PR映像撮影用の公式セッションで今季のマシンのハンドルを握った。

 アロンソはインスタグラム(Instagram)のライブ配信で「F1カーに戻れるのは、自分にとって本当に特別なことだった」「マシンの感触をつかめる良い機会だった」「F1カーのスピードにまた慣れるのは簡単じゃないが、1周ごとに良くなっている感覚があった」と話した。

 アロンソはちょうど20年前、今回と同じカタロニア・サーキット(Circuit de Barcelona-Catalunya)で初めてF1のテスト走行に参加し、当時はルノーに買収される前のベネトン・フォーミュラ(Benetton Formula)のマシンを駆った。同サーキットでは2006年と2013年のスペインGP(Spanish Grand Prix)で優勝し、他に表彰台フィニッシュも5回ある。

 チームが発表したプレスリリースで、アロンソは「そうしたこともあったから、バルセロナへ戻れて格別だった」と話した。

 アロンソにとって、F1マシンでの走行はバーレーンでマクラーレン(McLaren)のテストを担当した2019年4月以来で、レースからは同じくマクラーレンでの現役最終戦となった2018年のアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2018)を最後に遠ざかっている。

「2年ぶりにこうしたマシンを運転できて最高だった。スピード感や、全てがあっという間の感覚、コーナリング、ブレーキをかけたときのパフォーマンスなど、F1カーで味わえる全てをね。そうしたものをまた体感できて気持ちが良かった」 (c)AFP