【10月14日 AFP】UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2020-21)は13日、各地で試合が行われ、リーグAのグループ4ではウクライナがスペインを1-0で破る驚きの勝利を挙げた。

 ホームのウクライナは76分、投入されてから間もない22歳のビクトル・ツィガンコフ(Viktor Tsygankov)が、アンドリー・ヤルモレンコ(Andriy Yarmolenko)の華麗なスルーパスに抜け出すと、相手GKダビド・デ・ヘア(David de Gea)からゴールを奪った。

 新型コロナウイルスの制限が緩和され、一部の観客の入場が認められたオリンピスキ・スタジアム(Olimpiysky Stadium)でスペインはほとんどの時間で圧力をかけていたものの、そうした流れに逆らうゴールとなった。

 2018年11月以来無敗だったスペインは、マドリードで先月行われた前回のウクライナ戦は4-0で勝利しており、まさかの結果になった。また、2012年の欧州選手権(UEFA Euro 2012)決勝でイタリアを4-0で下した会場で思わしくない結果に終わったスペインは、今月の3戦でわずか1得点しか挙げられていない。

 イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)でのパフォーマンスについて批判されることが多いデ・ヘアは、ポジショニングに関してまたしてもやり玉に挙げられることになるだろう。

 同組の他の試合では、ドイツが0-2とリードされながらもなんとか3-3に追いつき、ホームで勝ち点1を手にした。

 残りが11月の2試合になる中、同組では勝ち点7のスペインが首位に立っており、ドイツとウクライナが1ポイント差で2位と3位に、ここまで未勝利のスイスは2ポイントで最下位となっている。来月にスペインがホームで戦うドイツ戦が、勝ち上がるチームを決める上で重要な一戦になりそうだ。(c)AFP