【10月12日 AFP】19-20NBAファイナル(7回戦制)は11日、米フロリダ州オーランド(Orlando)で第6戦が行われ、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)が106-93でマイアミ・ヒート(Miami Heat)を下し、シリーズ戦績4勝2敗で10年ぶり、歴代最多タイとなる17度目の優勝を果たした。

 レイカーズではレブロン・ジェームズ(LeBron James)が28得点、14リバウンド、10アシストのトリプルダブルを記録する圧巻のプレーでチームをけん引。自身4度目のNBA制覇を果たし、同じく4度目のファイナル最優秀選手(MVP)にも選出された。

 ジェームズは「この球団を代表することには大きな意味がある」と話すと、2018年のレイカーズ加入時にジーニー・バス(Jeanie Buss)オーナーに対して「このチームをふさわしい場所に戻したい」と語ったことを思い出しつつ、「このような歴史のある球団の一部になれて、信じられない気分だ」と述べた。

 今回がキャリア初のNBAファイナルとなったアンソニー・デイビス(Anthony Davis)も19得点、15リバウンドを稼ぎ、レイカーズのレジェンドであるコービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏がヘリコプター墜落事故で命を落としてから約8か月が過ぎる中で、2010年以来の頂点へ返り咲いたチームに貢献した。

 一方、9日の第5戦ではジミー・バトラー(Jimmy Butler)が気持ちのこもったトリプルダブルの活躍を見せるなどして勝利を飾ったヒートだが、この日はレイカーズの固い守備の前に再び奇跡を起こすことはできなかった。

 ヒートではバム・アデバヨ(Bam Adebayo)がチーム最多の25得点、10リバウンド、バトラーとジェイ・クロウダー(Jae Crowder)がそれぞれ12得点をマークしたが、前半にレイカーズから受けた強烈なダメージに対して打開策を見つけられなかった。

 今季のNBAは、ブライアント氏の死があった中でレイカーズにとっては感情を揺さぶられるシーズンとなっただけでなく、選手が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)や、全米で広がった社会的・人種的正義を求める声と向き合う激動のシーズンとなった。(c)AFP