【1月28日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のスーパースター、レブロン・ジェームズ(LeBron James)が27日、チームのレジェンドであるコービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏の死に「胸が張り裂け、打ちのめされた」と悲嘆に暮れながらも、同氏がレイカーズで築き上げた王者のレガシーを引き継いでいく決意を示した。

【関連記事】レブロンがコービー氏超え、通算得点で歴代3位に浮上

 現役時代にレイカーズ一筋で20シーズンを過ごしたブライアント氏は、ジェームズが同氏を抜いて通算得点数で歴代3位に浮上したわずか数時間後に、ヘリコプターの墜落事故に遭遇して41歳の若さで亡くなった。この事故では、同氏の娘ジアナ(Gianna Maria-Onore Bryant)さんも含めて9人全員が死亡した。

 ジェームズは自身のインスタグラム(Instagram)アカウントに、「胸が張り裂け、打ちのめされている、マイブラザー」「愛しているよ、兄貴」とすると、「あなたのレガシーを引き継いでいくと約束する! あなたはここにいる全員、特にレイカーズにとって、とてつもなく大きな存在だ。この悲しみを乗り越えて、前進し続けることが自分の責任だ」「どうか天国から力を与え、見守っていてくれ! このチームは俺に任せろ!」とつづった。

 長年のライバルであり、友人でもあったブライアント氏と突然別れることになり、まだ整理しきれていないというジェームズは、「まだ心の準備ができていないが、やってみよう」という言葉でメッセージを書き始めると、「こうやって何かを書こうとしているけれど、そのたびにあなたとジジ(ジアナさん)のことや、あなたとの友情、絆、兄弟愛のことを考えてしまって、また泣いてしまうんだ」と投稿した。

「フィラデルフィア(Philadelphia)からロサンゼルスに戻る前、日曜の朝にあなたの声を聞いたばかり。あれが最後の会話になるなんてこれっぽっちも思っていなかった。うそだろう!」

 レイカーズはこれまで通算16度のNBAファイナル制覇を成し遂げており、史上最多17回の優勝を誇るボストン・セルティックス(Boston Celtics)の記録にあと一つと迫っている。ブライアント氏はNBAファイナルに合計7回出場し、2000年、2001年、2002年、2009年、そして2010年の計5回にわたってチームのタイトル獲得に貢献した。

 しかし、レイカーズはブライアント氏の現役最後の3シーズンを含め、昨シーズンまで6年連続でプレーオフ出場を逃している。今季のレイカーズが現在リーグ2位の36勝10敗でウエスタンカンファレンス首位を走っている中で、ジェームズはここまで1試合平均25.3得点、7.7リバウンド、そしてリーグトップの10.7アシストを記録している。(c)AFP