【10月12日 AFP】11日に行われた20F1第11戦アイフェルGP(Eifel Grand Prix 2020)決勝にレーシングポイント(Racing Point)から緊急参戦したニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)は、最後尾20番手からスタートして8位でフィニッシュし「スーパーサブ」の期待に応えた。

 決勝の24時間前にケルン(Cologne)のカフェで体調不良のランス・ストロール(Lance Stroll)の代役を務めるよう連絡を受けたヒュルケンベルグは、次々と順位を上げてチームにポイントをもたらした。

 ドライバー・オブ・ザ・デーに選出されたヒュルケンベルグは、「何というレースだ。何という筋書きだ。今は気分が高揚している」とコメント。「トラックはでこぼこで、精神的にも肉体的にも要求が厳しかったので少し痛みがある」

 今季のシルバーストーン(Silverstone Race Circuit)開催でセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)の代役を務めたヒュルケンベルグは、10日の予選でストロールのマシンに乗り込む4時間前に招集されると、決勝では見事にその役割を果たした。

「最後尾から8位になれるとは思っていなかった。レース前にそんなことが可能だと考えていた人がいるのか分からないが、われわれの周囲ではさまざまなことが起こり、リタイアが数人出たことも有利に働いた」

「自分たちのパフォーマンスにとても満足している。チームの大きな手柄でもある」

 また、レーシングポイントのオットマー・サフナウアー(Otmar Szafnauer)代表は、「ニコはファンの投票によるドライバー・オブ・ザ・デーに値した。厳しい状況でレースの前はわずか10周しかできなかったので、8位というのは驚異的な結果だ」とヒュルケンベルグをたたえた。(c)AFP