【10月11日 AFP】アルメニアとアゼルバイジャンは11日、ナゴルノカラバフ(Nagorno-Karabakh)をめぐる軍事衝突で民間人居住地域を爆撃したと互いに非難し、2週間におよぶ衝突を激化させた。ロシアの仲介による停戦の望みはさらにくじかれた。

 アゼルバイジャン外務省によると、同国第2の都市ギャンジャ(Ganja)では、停戦発効から1日もたたないうちにアルメニア軍が夜通し爆撃を行い、子どもを含む7人が死亡、33人が負傷した。

 現地で取材するAFP記者によると、赤いヘルメットをかぶった救助隊員らが、素手でがれきをかき分けながら生存者を探しているという。

 ある住民は、早朝に大きな爆発で目が覚め、平屋や2階建ての家屋が並ぶ住宅街全体が倒壊し、アパート9棟が崩壊したと話し、「一生かけて築いてきたものが、すべて破壊された」と肩を落とした。

 アルメニアとアゼルバイジャンは、ロシアの仲介による長時間の協議の末、捕虜と遺体の交換を行う目的で停戦に合意。停戦は10日正午に発効したが、両国はその直後から合意に違反したと互いを非難している。(c)AFP/Herve BAR with Dmitry ZAKS in Ganja