【10月10日 AFP】ロシアで9日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者は1万2126人で、5月に記録されたこれまでの最多人数を数百人上回り、流行が始まって以来最高となった。

 ロシアの感染者数は、米国、インド、ブラジルに続き世界で4番目に多い。ロシア政府は、人々が感染対策を軽視し続ければ、厳しい規制の再導入もあり得ると警告していた。

 9月以降、ロシア全土で感染者が増加する中、首都モスクワのレストランやバーはにぎわっており、多くの住民が公共の場所でのマスク着用を怠っている。だが、当局は感染抑止のための新たな抜本的対策の導入には至っていない。

 こうした中、ロシア航空大手アエロフロート・ロシア航空(Aeroflot Russian Airlines)は、コロナ感染者を検知する探知犬の訓練を行っている。

 ロシアでは、ジャッカルと犬を交配したシャライカ(Shalaika)と呼ばれる犬種が爆発物の検知を行っているが、今後はコロナ患者も検知できるようにするという。

 同社の探知犬管理の責任者は報道陣に対し、「犬はウイルスを探すのではなく、この病気の兆候がある人を探す」と説明している。(c)AFP/Anastasia CLARK