【10月9日 AFP】国際ウエイトリフティング連盟(IWF)は8日、ドーピング違反によりロシアの6選手に最大8年の出場停止処分を科したと発表した。

 2008年の北京五輪で銅メダル、2009年の世界選手権(IWF World Championships)で銀メダル、2011年の欧州選手権(EWF European Championships)で金メダルを獲得(いずれもその後剥奪)した38歳のドミトリー・ラピコフ(Dmitry Lapikov)に8年間の最も重い処分が下った。

 また、2012年と2013年の欧州選手権で銀メダルを獲得したマクシム・シェイコ(Maksim Sheiko)には6年、2012年のロンドン五輪で銅メダルを獲得し、世界選手権を2度制しているルスラン・アルベゴフ(Ruslan Albegov)ら4選手には4年の出場停止が言い渡された。

 同国における薬物スキャンダルの中心的な舞台となったモスクワの検査所から回収された検体を世界反ドーピング機関(WADA)が調査し、不正の証拠が得られたことで今回の処分が下った。

 IWFによれば、他に8件が「現在審議中」であり、ドーピング違反によって他3選手にも暫定処分が科された。

 IWFのウルスラ・パパンドレア(Ursula Papandrea)会長代行は「今回の決定は、とりわけWADAの調査権限のおかげで、反ドーピングシステムがこの数年で著しく強力なものになったことを証明している」とコメントした。

「IWFは国際検査機関(ITA)や他の団体と共に自分たちの役割を果たし、全力でクリーンな重量挙げ選手を保護してクリーンな競技を推進する」 (c)AFP