【2月22日 AFP】米カリフォルニア州出身のウエートリフティング選手で、心臓弁の置換手術を受けた後に競技を再開して2019年の世界マスターズ選手権(World Masters Weightlifting championship 2019)で金メダルを獲得したロバート・ストレンジ(Robert Strange)さんが、ドーピング違反による1年間の出場停止処分を受け入れた。

 米国反ドーピング機関(USADA)は21日、現在83歳のストレンジさんが昨年8月に開催されたマスターズのドーピング検査で、ホルモン剤のデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)に陽性反応を示したと発表した。これは世界反ドーピング機関(WADA)が禁止しているアナボリックステロイドであるものの、USADAはストレンジさんが医師の指示で市販のサプリメントを摂取したことから、処分期間を1年間に短縮したと補足した。

 この大会で80歳以上の部門に出場し、89キロ級を制したストレンジさんは、58歳から始めた重量挙げを続けるために低侵襲人工弁置換術の臨床試験を受けた約1年後の2019年4月に、米紙サンディエゴ・ユニオン・トリビューン(San Diego Union-Tribune)の記事で注目を浴びた。(c)AFP