両生類襲う「スーパー真菌」 ツボカビとの闘い パナマ
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■一筋の光明
だが、科学者らによると、こうした悲観的なシナリオがある一方で一筋の光明もある。絶滅したと考えられていた一部の種がこの数年の間に再発見されているのだ。一部の両生類で、感染症に対する防御力が強化されたのではないかと専門家らは推測する。
米バージニア工科大学(Virginia Tech University)の生物学者、アンジー・エストラーダ(Angie Estrada)氏は「一部のカエルが復活し、(真菌に対する)反撃手段を獲得していることが明らかになり、希望がもたらされている」という。
そうした中、ガンボアのSTRIでは、いつか野生に放たれ自力で生きていける日が来ることを願いつつ、パナマゴールデンカエルをはじめとするカエル12種、約2000匹を飼育している。
イバネス氏は「STRIの目的は、このままずっと飼育下に置き続けることではない。自然の生息地の中に個体群を再建できるようにしたい」と語った。(c)AFP/Juan José Rodríguez