【10月7日 AFP】先月は世界的に観測史上最も暑い9月だったと、欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービス(C3S)が7日に発表した。観測史上最も暑かった年は2016年だが、今年は1月からその記録に迫っている。

 C3Sによると、今年の1、5、9月は各月の史上最高気温を更新し、4、6月は最高記録に匹敵する暑さだったという。

 9月末までの12か月間の地球の平均気温は、産業革命以前の水準より1.3度近く高かった。

 これは、国連(UN)の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が2018年に報告した、深刻な影響が生じる限界点である「1.5度」の気温上昇に非常に近い。

 地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」は各国に対し、地球温暖化を2度より「はるかに低く」、できれば1.5度に抑えるよう求めている。

 地球の平均気温は産業革命前と比べてすでに1度上昇しており、甚大な被害を及ぼす熱波や干ばつを悪化させ、海面上昇で破壊力を増した熱帯性低気圧の強度を増大させている。(c)AFP/Marlowe HOOD