【10月7日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2020)は6日、女子シングルス準々決勝が行われ、世界ランク131位のナディア・ポドロスカ(Nadia Podoroska、アルゼンチン)は、大会第3シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)を6-2、6-4で下し、準決勝進出を果たした。

 今大会を前に四大大会(グランドスラム)本戦で勝ち星のなかったポドロスカは、予選勝者としてはオープン化以降初となる女子単4強入りを果たす快進撃を続けている。23歳のポドロスカは、準決勝でイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)を下せば、メジャー大会では初となる予選勝者の決勝進出者となる。

 メジャー大会での女子予選勝者の4強入りは、1978年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)でのクリスティン・ドーリー(Christine Dorey、オーストラリア)氏、1999年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)でのアレクサンドラ・スティーブンソン(Alexandra Stevenson、米国)氏に次いで史上3人目。

 2016年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)以来、自身2度目のグランドスラム本戦に臨んでいるポドロスカは「私の夢は世界1位。それは絶対に変わらない」と、頂点に立つことを目標としている。

「夢から覚めたくない」「南米の国は大会の開催が少ないから、本当に特別なこと。テニスをする南米の少女はとても一筋縄ではいかない」「私がこういう結果を残すのは良いことだと思う。これが少女たちみんなの助けになるだろうから」

 2004年の全仏でのパオラ・スアレス(Paola Suarez)氏以来となるアルゼンチン女子選手のグランドスラム4強入りを果たしたポドロスカにとっては、スビトリーナが世界20位以内で初めて対戦した選手となった。

 世界255位で今年のシーズンを迎えたポドロスカは、中断もあった今季全レベルのツアーで40勝以上を挙げており、今大会後にはトップ50に入ると見込まれている。

 また今大会の賞金は42万5250ユーロ(約5300万円)を獲得することが確定しており、これは生涯獲得賞金30万1547ドル(約3745万円)を優に上回る。(c)AFP