WHO、世界人口1割が感染と推計 組織改革の加速示唆
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【10月6日 AFP】世界保健機関(WHO)は5日、これまでに世界人口78億人の1割が新型コロナウイルスに感染したとの推計を発表した。AFPが各国当局の発表を基にまとめた集計によると、これまでに感染が確認された人数は3500万人余りであり、WHOの推計値はこれの20倍超となる。
WHOで緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン(Michael Ryan)氏はWHO執行理事会の特別会合で、「現時点での最良の推計」として、世界人口の約10%がウイルスに感染している可能性があると指摘。感染拡大の程度は都市部や農村部、異なる人々のグループによって違うものの、「これが意味するのは、世界の大多数が依然としてリスクにさらされているということだ」と警告した。
一方、WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は会合で、WHOの新型コロナウイルス対応をめぐる批判に反論。WHOが3年間にわたり続けてきた組織改革の取り組みを強く擁護しつつも、改革加速の必要性も認め、「われわれは誤った道ではなく、正しい道を歩んでいるが、より迅速に進める必要はある」と述べた。(c)AFP/Nina LARSON