【10月5日 AFP】20-21スペイン1部リーグは4日、第5節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はホームでセビージャFC(Sevilla FC)と1-1で引き分け、今季初めて勝ち点を落とした。

 ルーク・デ・ヨング(Luuk de Jong)に早々と先制点を許したバルセロナは、その2分後にフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)が試合を振り出しに戻したが、熱狂の一戦でより良いパフォーマンスを見せたのは間違いなく、タイトル争いを演じる意志を示したセビージャの方だった。

 この引き分けにより、開幕から続いていた連勝がストップすることになったバルセロナのロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督だが、試合を決めるためのチャンスがあったとしても、勝ち点1という結果にそれほど不満ではないかもしれない。

 クーマン監督は「最初の2試合より精力的でなかったが、それは対戦相手次第でもある」とコメントした。「彼らはしっかりと守っていた」

 この試合の前には、レアル・マドリード(Real Madrid)が敵地でレバンテ(Levante)に2-0で勝利。消化試合数が一つ多いもののバルセロナに3ポイント差をつけ、順位表の首位に浮上した。

 ビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)とカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)の得点で勝利した現王者レアルは、これで3連勝を飾っている。

 レアルとバルセロナは、ともに新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって財政面が制限されていることを理解しているため、移籍マーケットの最終日を迎える5日は慌ただしくならないとみられる。

 しかし、何人かの選手は退団を許可される可能性があり、逆転ゴールを狙っていたにもかかわらずバルセロナのクーマン監督がウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)をベンチに残し続けたことは注目に値するものだった。指揮官はフランシスコ・トリンコン(Francisco Trincao)とペドリ(Pedro Gonzalez Lopez)という若手コンビの投入を選んだ。

 デンベレについて問われたクーマン監督は「起こり得る」と述べ、以下のように続けた。「彼は今のところバルサ(バルセロナの愛称)の選手。いずれ分かる。まだ1日残っており、選手は加入も退団もできる」

 また、レバンテ戦でベンチスタートとなったレアルのルカ・ヨビッチ(Luka Jovic)は途中出場しなかったが、ボルハ・マジョラル(Borja Mayoral)がイタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)に移籍したため、残留するとみられている。(c)AFP