【10月5日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2020)は4日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、6-1、6-1、6-2で予選を勝ち上がった20歳のセバスチャン・コルダ(Sebastian Korda、米国)を下して14度目の準々決勝進出を決め、13回目の大会制覇と20回目の四大大会(グランドスラム)優勝に向けて悠々と駒を進めた。

 大会デビューで優勝を飾った2005年以降、ナダルは大会通算97勝目(2敗)を挙げ、グランドスラム通算42度目の準々決勝ではヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)と対戦する。シナーは同日行われた試合で、第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を下している。

 一方、1998年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)王者で、全仏オープンでも1992年に準優勝を経験したペトル(Petr Korda)氏を父に持つコルダは、第1セットでゲームカウントを0-5とされると、そこから立ち直ることはまったくできなかった。

 ナダルへの尊敬の念から飼い猫にラファと名前をつけていた世界ランク213位のコルダは、48本のアンフォーストエラーを記録し、第3セットにブレークを奪ったのが唯一の救いだった。

 ナダルは試合後「良いパフォーマンスだったし、満足している」とすると、「セバスチャンは今後素晴らしい選手になるだろうね。あれだけのボールを打てているのは印象的だった」とコメントしている。(c)AFP