【10月5日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2020)は4日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)はヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)に3-6、3-6、6-4、3-6で敗れた。ベスト16敗退となった23歳のズベレフは、試合後「プレーすべきじゃなかった」と述べ、体調が「完全に悪かった」と訴えた。

 第1セットの途中にドクターを呼んで冷却スプレーを要求したズベレフは、後に熱があったと主張した。

 同国テニス連盟(FFT)は発表文の中で、ズベレフは大会で義務付けられている新型コロナウイルスの検査を受けていたと明かした。ズベレフが最後に検査を受けたのは、先月29日だったという。

 しかしFFTは、ズベレフが「試合前に大会のドクターには相談しなかった」と続けた。

 全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)で準優勝したズベレフは、2日に行われた3回戦で予選勝者のマルコ・チェッキナート(Marco Cecchinato、イタリア)に勝利した後、体温が38度だったと記者団に明かし、プレーが許可されるべきだったかについて疑問を呈した。

 ズベレフは試合後、「チェッキナート戦後の夜から体調が完全に悪い。僕の声を聞いて分かるように、あまり呼吸ができない」と明かした。

 シナー相手に47本のアンフォーストエラーを犯し、ウイナーはわずか20本に終わったズベレフは「もちろん熱もあった。体は最高のコンディションじゃない」とコメントした。

「プレーすべきじゃなかった。けれど、3セット勝利のような結果になればと願っていた」

 19歳56日のシナーは、2006年の同大会で準々決勝進出を果たしたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に次ぐ若さでの四大大会(グランドスラム)8強入りとなった。また、初出場ながら全仏オープンで準々決勝に進んだのは、2005年大会を制したラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)以来となる。

 シナーは準々決勝で12度の優勝を誇るそのナダルと激突する。(c)AFP/Martyn WOOD