【10月4日 AFP】20-21イングランド・プレミアリーグは3日、第4節の試合が行われ、移籍市場での大型補強が実を結び始めているチェルシー(Chelsea)は、4-0でクリスタルパレス(Crystal Palace)に大勝した。

 チェルシーのフランク・ランパード(Frank Lampard)監督は、総額約2億2000万ポンド(約299億円)を惜しげもなく市場に投入しながらも忍耐を求めていたが、チームは前節に昇格組のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)と3-3で引き分けると、ミッドウイークのイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2020-21)ではトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に屈するなど、プレッシャーがかかっていた。

 GKエドゥアール・メンディ(Edouard Mendy)とベン・チルウェル(Ben Chilwell)がプレミア先発デビューを飾り、ランパード監督はチアゴ・シウバ(Thiago Silva)とカイ・ハヴァーツ(Kai Havertz)、ティモ・ヴェルナー(Timo Werner)を含めた新戦力5人を初めてピッチに並べることができた。

 その中でチルウェルは、50分に先制点を決めると、さらにはクロスからクル・ズマ(Kurt Zouma)のチーム2点目をお膳立てして最も大きなインパクトを与えた。

 その後チェルシーはタミー・アブラハム(Tammy Abraham)、ハヴァーツが倒されて得たPKを共にジョルジーニョ(Jorge Luiz Frello Filho‘Jorginho‘)が決めた。

 しかしながら2本目のPKでは、主将のセサル・アスピリクエタ(Cesar Azpilicueta)がゴールを決めたくて仕方のないアブラハムからボールを取り上げ、介入しなければならない場面もあった。

 ランパード監督はこれについて「彼はゴールにふさわしかったから、その意欲は十分理解できる。とはいえ、どんな時でもリストの中で割り込みができないのがルールだ」と語った。

 一方でエバートン(Everton)はハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)の活躍でブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)に4-2で勝利し、暫定首位に立った。

 ロドリゲスが再び輝いたカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督率いるエバートンは、開幕4連勝を飾って代表戦週間明けのリバプール(Liverpool FC)とのダービーに備えることになった。

 今季のリーグ戦で絶好調のドミニク・キャルバート・ルーウィン(Dominic Calvert-Lewin)が、自身初のイングランド代表招集を祝う公式戦9点目となるゴールを決めて先制したエバートンだったが、同代表の守護神ジョーダン・ピックフォード(Jordan Pickford)のキャッチミスからニール・モペイ(Neal Maupay)に同点弾を許した。

 それでもエバートンは直後にロドリゲスのFKにコロンビア代表でもチームメートのジェリー・ミナ(Yerry Mina)が頭で合わせ、ハーフタイムを前に再びリードを奪った。

 さらにロドリゲスは後半開始すぐにアレックス・イウォビ(Alex Iwobi)のクロスに合わせて得点すると、さらに70分には無人のゴールに利き足ではない右足で押し込み、主役の座を奪った。

 ブライトンは試合終了間際、イブ・ビスマ(Yves Bissouma)が1点を返したものの、遅きに失した。(c)AFP