【9月29日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が、F1の規則管理者が自分の勝利を止めようとしていると主張していることについて、国際自動車連盟(FIA)のレースディレクターを務めるマイケル・マシ(Michael Masi)氏は、27日に行われた今季第10戦ロシアGP(Russian Grand Prix 2020)のスチュワードは同選手に対して公正にペナルティーを科したと反論した。

 ロシアGPでポールポジションからスタートしたハミルトンは、レース前の小さな違反で2回の5秒ペナルティーを科され、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の史上最多記録に並ぶF1通算91勝目がお預けとなった。

 オーストラリア出身のマシ氏は、レース後にハミルトンが行った発言を否定し、「FIAの立場からすれば、われわれはレギュレーションを施行する競技管理者として存在している」「われわれには、これらを独立して裁くための機関であるスチュワードがいる」と述べた。

「ルール違反があったのなら、それがルイス・ハミルトンであろうとその他19人のドライバーであろうと関係ない。違反が発生したら、スチュワードはその内容を評価する」「それに加え、スチュワードは重要な要素をすべて考慮し、状況に応じて公平かつ公正に裁定していると言える」

 ハミルトンはレース前にピットレーン出口で不正なスタート練習を行い、レコノサンスラップ(マシンやコースを最終確認するための周回)ではスピードが一貫していなかったとしてペナルティーが科された。処分は厳しすぎるとの声が多かったが、これで同選手がロシアGPに勝利してシューマッハ氏の偉業に並ぶ望みは事実上ついえてしまった。

 レースで激しい追い上げをみせたハミルトンは、優勝したチームメートのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)と2位に入ったレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)に続き3位でフィニッシュ。ドライバーズ選手権争いでは、2位のボッタスとの差が55ポイントから44ポイントに縮まった。

 マシ氏はハミルトンに対する偏見があるとの主張を否定し、話し合いのドアは「いつでも開いている」とコメント。このフレーズは、モンツァ・サーキット(Monza Circuit)で行われた第8戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2020)において、同選手が同様の小さな違反を犯してペナルティーを受け、勝利をふいにした際にも使われていた。

「私の見解からすれば、ルイスが何かを提案したいなら事は非常に簡単だ。これまで彼やドライバー全員に何度も話してきた通り、ドアはいつでも開いている」「私は大喜びで何でも話し合う」 (c)AFP