【9月28日 AFP】20F1第10戦ロシアGP(Russian Grand Prix 2020)は27日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)がチームメートのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)がトラブルに見舞われた隙を突き、キャリア9勝目を挙げた。

 レースは開始前のスタート練習で違反を犯したハミルトンが2回の5秒ペナルティーを科されると、スタートで2番手に上がったボッタスが、ハミルトンがピットストップでそのペナルティーを消化している間に首位に立ち、そのまま優勝を飾った。

 ボッタスにとっては、年間首位を独走しているハミルトンとのポイント差を44点に縮め、タイトル争いへ勢いを取り戻せるロシアGP2勝目、今季2勝目となった。

 ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏に並ぶ歴代最多タイのF1通算91勝目を狙っていたハミルトンは、11位でピットから復帰し、その後に追い上げたがボッタスとレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)に次ぐ3位となった。

 レースを終えたハミルトンは、ペナルティーについては話したがらず、「気にしていない。もう終わったことだ。ポイントをもらって次に切り替える。ただ、バルテリにはおめでとうと言いたい」とコメントした。

 レーシングポイント(Racing Point)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が4位に入り、ルノー(Renault)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が違反を取られて5秒ペナルティーを科されながらも5位に続いた。6位はフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)だった。

 ルノーのエステバン・オコン(Esteban Ocon)が7位に入り、地元人気のアルファタウリ(AlphaTauri)のダニール・クビアト(Daniil Kvyat)が8位だった。アルファタウリのピエール・ガスリー(Pierre Gasly)が9位、こちらも5秒ペナルティーを科されたレッドブルのアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)が10位だった。

 表彰式では、国際自動車連盟(FIA)が「政治的な」メッセージを記した服の着用を禁じたため、選手はそのルールに従ってレーシングスーツで参加した。(c)AFP