【9月28日 AFP】中国・北京で26日、北京モーターショー(Beijing Auto Show)が5か月遅れで開幕した。新型コロナウイルス流行の影響から、今年唯一の大規模自動車見本市となる。世界初公開の82モデルを含む約800台が出展されたイベントは、10日間にわたって開催される。

 新型ウイルス流行抑制策による渡航制限のため、世界の自動車メーカー幹部の大半は現地入りしていないが、一部はバーチャル会見で新モデルを紹介するなどしている。

 今年は入場券の枚数が限定された他、入場の際にマスクの着用義務も設けられた。それでも初日の会場は人であふれ、ステージに新作モデルが登場すると大きな歓声が上がった。

 今年の北京モーターショーでは電気自動車(EV)の出展が目立っている。独アウディ(Audi)などの高級ブランドが新型EVを披露し、その親会社グループのフォルクスワーゲン(Volkswagen)やBMWなどの大手メーカーも、中国で生産予定の純電気自動車を出展した。

 他方で中国のEVメーカー、小鵬汽車(シャオペン、XPeng)は外見がドローンに似た2人乗りのEV「Kiwigogo」を披露。「空飛ぶ車」に一歩近づいた。

 今年の世界の自動車販売は20%の減少が見込まれている。米国の格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、向こう2年以内に2019年水準まで持ち直せる市場は中国だけだろうと予測している。(c)AFP