【9月28日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2020)は27日、男子シングルス1回戦が行われ、元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は1-6、3-6、2-6で大会第16シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)に大敗し、大会から姿を消した。四大大会(グランドスラム)優勝3回同士の対決に敗れたマレーは、かつての自分のレベルに戻るのは「難しい」と話している。

 初日の注目の一戦で、マレーはファーストサーブがほぼ3本に1本しか入らず、ブレークを6回許して2015年の大会王者に完敗。獲得ゲーム数の点で自身グランドスラム最悪タイの敗戦を喫した。

 マレーは報道陣に対し、「時間をかけてじっくり考える必要がある。自分にとっては、すぐに忘れてもう思い出さないという類いの試合ではない」「しっかり分析して、こういう内容になった理由を理解することに努めたい」と話した。

 今季の全仏オープンにマレーはワイルドカード(主催者推薦)で出場しており、クレーコートでの公式戦はワウリンカに5セットで敗れた2017年の全仏オープン準決勝以来だった。その激戦を「股関節が終わった試合」と評するマレーは、以後けがとの長い闘いが続き、一時は現役続行も危ぶまれた。

 マレーは「以前と同じレベルでプレーするのは難しいと思う」「しかし前進は続ける。この後、数か月でどうなるかだし、今季中にこういう試合はもうやらない」と話した。(c)AFP/Martyn WOOD