【9月27日 AFP】ウクライナ北東部で25日に起きた空軍のアントノフ(Antonov)26輸送機の墜落は、26日に死者が4人増えて26人になった。ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は墜落現場のハリコフ(Kharkiv)近郊を訪問し、唯一の生存者を称賛した。

 輸送機は士官候補生20人と乗員7人が搭乗して訓練飛行を行っていたが、チュグエフ(Chuhuiv)空軍基地から約2キロ離れたハイウエー付近で着陸に失敗し、機体が炎上した。士官候補生の大半は19~22歳だったとされる。当初、事故機には士官候補生21人、乗員7人の計28人が搭乗していたと報じられていた。

 26日には黒こげになった機体の残がいの下から3人の遺体が発見された上、生存者2人のうち1人が広範囲のやけどのためハリコフにある搬送先の軍病院で死亡したことから、この事故による死者は26人になった。

 ゼレンスキー氏は軍病院を訪れ、唯一の生存者となった20歳の士官候補生と面会。頭と右腕に包帯を巻いてベッドに横たわっている士官候補生の写真を、インターネット上に投稿した。医師団は生存者が 脳振とうを起こしたものの、命に別条はないと語った。(c)AFP/Sergei BOBOK