【7月22日 AFP】コロンビア軍は21日に同国南東部でゲリラ掃討作戦を行っていた部隊のヘリコプターが墜落し、兵士9人が死亡、6人が負傷したと明らかにした。

 17人を乗せた軍用ヘリ「ブラックホーク(Black Hawk)」は、南東部グアビアレ(Guaviare)県のジャングル地帯にあるイニリダ(Inirida)川付近に墜落した。

 軍当局は墜落が事故なのか、あるいは撃墜によるものなのか言及していない。またヘリに搭乗していた残る2人の兵士についても触れていない。

 墜落したヘリコプターは、元左翼ゲリラ組織のコロンビア革命軍(FARC)の残党の掃討作戦を支援していた。FARCの司令官らとコロンビア政府は2016年に内戦を終結させる協定文書に調印したが、これを拒否する残留勢力は武装闘争を継続。軍情報筋によると残留勢力は約2300人と推定され、麻薬密売や違法採鉱、広範な支援ネットワークなどによって活動を維持している。

 コロンビアはコカインの原料となるコカの葉の生産量が世界で最も多い。墜落事故が発生した現場は、コカの栽培地として知られる。(c)AFP