【9月25日 AFP】フランス・リーグ1のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)が音楽業界に進出し、音楽出版大手BMGと共に新たなラップのレーベルを立ち上げることが24日に発表された。

 BMGの発表文によれば、OMレコーズ(OM Records)は「ヒップホップやラップ、R&Bの新たなレーベル」で、フランスで歴史的にヒップホップが最も盛んな街の一つである南部マルセイユを拠点にするという。

 この日は新レーベルの立ち上げを祝し、黒い2階建てバスに乗ったマルセイユ出身のラッパーやDJたちが、地元の街を回りながらパフォーマンスを行った。

 小さい頃からオリンピック・マルセイユのファンで、同チームのユニホームを着て自身の映像にも登場しているラッパーの一人は「クラブがこういうことをしてくれてうれしい」と話した。「俺は生まれる前からマルセイユのファンだったと思う。遺伝子に組み込まれている」

 楽曲制作などを担当する部門の代表者はAFPに、OMレコーズはマルセイユとBMGが「半分ずつ出資した合弁事業」で、「音楽業界の大手とOM(マルセイユの愛称)のようなクラブが協力してレーベルを立ち上げるのは初めて」だと明かした。

 BMGのゼネラルマネジャー(GM)によれば、この新レーベルは「マルセイユや南仏、アフリカ」出身のアーティストらに機会を提供することになるという。(c)AFP