【9月23日 AFP】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受け、今年のノーベル賞(Nobel Prize)授賞式は、スウェーデンの首都ストックホルムで毎年開かれてきた形式ではなく、世界各地での授与の様子をテレビ中継する形式で行うことになった。同賞を主催するノーベル財団(Nobel Foundation)が22日、明らかにした。

 通常ならば受賞決定者は12月の授賞式に招待され、ストックホルムの会場でスウェーデン国王からメダルと賞状を授与される。

 ノーベル財団は「パンデミックが続く現状は、今年がノーベル賞史上、特別な年であることを意味する。メダルと賞状は、それぞれの国で安全に受賞者たちに手渡されることになる」と明らかにし、例年の授賞式に代わり「世界各地の(授賞式)プログラムで織りなされたもの」がテレビ放映されると説明した。

 前回ノーベル賞授賞式が中止されたのは1944年で、第2次世界大戦(World War II)が理由だった。

 これに先立ち22日、ノルウェーのノーベル研究所(Nobel Institute)所長はパンデミックを理由に、同じく毎年12月10日にノルウェーの首都オスロで行われるノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)授賞式の会場をオスロ市庁舎からオスロ大学(University of Oslo)の講堂に変更し、規模を縮小して実施すると発表していた。(c)AFP