■クラウドゲーミングの出現

 グーグルとアマゾンはいずれも、クラウドゲーム事業に乗り出している。クラウドゲームは、スマートフォンやタブレットなどさまざまなデバイスでゲームが遊べるサービスで、大きな負荷がかかるプログラム処理はクラウド上のサーバーで行われるため、高性能で高価なゲーム機は不要となる。

 だがマイクロソフトとソニーの両社は次世代ゲーム機でドライブのない廉価版モデルも発表し、クラウドゲーミングの方向にも前進した。これらのモデルではゲームをダウンロードまたはストリーミングして遊ぶ形となり、ストリーム配信サービスとしてはそれぞれ「xCloud」と「PlayStation Now」が用意されている。

 ただ、ゲーム業界専門のアナリスト、ローラン・ミショー(Laurent Michaud)氏は「今は過渡期にある」とし、ゲーム機とクラウドゲームは今後しばらく共存すると説明。「これが最終世代のゲーム機になることはない」とみている。

 ゲーマーの多くは大画面かつ高解像度でのプレーを好むことから、ゲーム開発企業は今後、より優れたゲーム体験を実現できる8Kテレビに合わせたソフトを開発する見通しだ。ミショー氏は、インターネット通信が8K映像を送信できるほど高速化するのには少なくとも数年かかるとの見解を示した。(c)AFP/Jules BONNARD