【9月22日 AFP】オーストラリア南部タスマニア(Tasmania)島マッコーリーハーバー(Macquarie Harbour)の浅瀬に大量のクジラが打ち上げられ、これまでに最大90頭が死んだことがわかった。専門家は22日、身動きが取れなくなった残りの180頭を救うのは「困難」を伴うと述べた。

 政府の海洋生物学者クリス・カーリヨン(Kris Carlyon)氏は、打ち上げられた270頭のうち「約3分の1」が21日夜までに死んだと発表。残りのクジラの救出は、数日間を要する「困難」なものになると述べた。

 クジラに近づくためにはボートを使用する以外に方法はなく、救助に当たる人数が制限される。現在ボランティアや地元の漁業従事者ら約60人が救出を試みている。

 専門家らは今回クジラが打ち上げられた原因は不明だとしているが、カーリヨン氏は群れが沿岸部に近い場所で餌を食べたあと方向を見失ったか、迷子になった1、2頭の後を追って道をそれたことが原因かもしれないと述べた。(c)AFP