ラベルに「くそ野郎どもを落選させろ」 パタゴニア、気候変動否定論者に挑戦
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【9月22日 AFP】環境運動の擁護者として知られる米アウトドア用品大手パタゴニア(Patagonia)はこのほど、単刀直入に「くそ野郎どもを落選させろ(VOTE THE ASSHOLES OUT)」と書かれたタグが付けられたハーフパンツを限定販売した。
パタゴニアによると、タグの裏に記されたこのメッセージは気候変動否定論者に対する挑戦として、今年のメンズおよびウィメンズの「リジェネラティブ・オーガニック」農法で栽培された綿を使用したハーフパンツに付けられているという。
同社の広報を務めるテサ・バイアーズ(Tessa Byars)氏はAFPのメール取材に対し、「パタゴニアの創設者イボン・シュイナード(Yvon Chouinard)は過去数年にわたり『くそ野郎どもを落選させろ』と言ってきた」「『くそ野郎ども』は、気候危機を否定したり、無視したりするあらゆる政党の政治家を指すものだ。彼らは気候危機に気付いていないからではない、石油業界や天然ガス業界からの金で懐を満たしているからそうするのだ」と説明した。
今回のタグは、ツイッター(Twitter)で拡散した。パタゴニアは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権下で、気候変動否定論者に対抗するよう繰り返し迫ってきた。
パタゴニアのヒラリー・デズウキー(Hilary Dessouky)相談役は、「パタゴニアは、今年11月の大統領選が有権者全員にとって身近なものとなるよう自社の責任を果たしている」と述べた。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が続き、米国内が人種問題で揺れる中、衣料品大手アンダーアーマー(Under Armour)やスポーツ用品大手ナイキ(Nike)も、投票率向上のための運動を開始した。
アンダーアーマーは「投票へ走れ(Run To Vote)」運動を立ち上げ、ナイキは投票率向上を目的とした超党派の「投票の時(Time To Vote)」運動に参加している。
また、全米各地の多くの企業は、従業員が投票できるよう11月3日に休暇を付与している。(c)AFP