【9月21日 AFP】アフリカ南部ボツワナにある有名なオカバンゴ湿地帯(Okavango Delta)で発生した原因不明のゾウの大量死について、野生動物・国立公園局は21日、シアノバクテリア(藍藻)という細菌の毒素が原因だったと発表した。

 ボツワナには世界最多の13万頭前後のゾウが生息していると推定されているが、今年3月以降、約330頭が不可解な死を遂げた。ただ牙は無傷で残っていたことから、密猟者による犯行という仮説は排除されていた。

 野生動物・国立公園局の主任獣医師は記者団に対し、ゾウの大量死は池や沼地、水飲み場で繁殖していたシアノバクテリアの毒素が原因で、「池や沼地の乾燥に伴い、今年6月末に収まった」と報告した。

 最初にゾウの謎の死が報じられたのは4月25日、セロンガ(Seronga)村付近で複数のゾウの死骸が確認された際で、翌5月からその数が増加していた。(c)AFP