【9月21日 AFP】ソロモン諸島の首都ホニアラで20日午後、第2次世界大戦(World War II)中の不発弾が処理中に爆発し、処理を支援していた英国人とオーストラリア人の専門家が死亡した。当局が21日、明らかにした。

 警察によると、2人は病院に搬送された後、死亡が確認された。

 ソロモン諸島の不発弾のデータベースを照合している慈善団体「ノルウェー人民援助(NPA)」は、死亡した2人が同団体の職員であることを確認した。死亡したのは、英国人の「ルーク」ことスティーブン・アトキンソン(Stephen Atkinson)さんとオーストラリア人のトレント・リー(Trent Lee)さん。

 NPAは、今回の爆発についての調査が終わるまで、ソロモン諸島での活動を一時中断するという。

 ソロモン諸島は第2次世界大戦中、連合国軍と旧日本軍の激戦地となった。戦後は、大量の砲弾や地雷などが残された。

 NPAのウェブサイトによると、ソロモン諸島は戦後75年が経過した今も不発弾によって汚染されており、爆発の危険性があるだけでなく、しばしば経年劣化している不発弾からは、有害な化学物質が浸出しているという。

 NPAは、「第2次世界大戦中の弾薬によって、現地民が死亡したり、重傷を負ったりし続けている。こうした弾薬は、爆発漁法にも利用されている」「爆発物は、市内の建設現場やサンゴ礁、農場、森林、郊外の公園でよく見つかり、子どもたちが見つけて遊ぶこともある」と述べた。(c)AFP