【9月21日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2020)は20日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は7-5、6-3でキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)に勝利し決勝進出を決めた。

 ジョコビッチはライバルのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と戦わない決勝は「奇妙」だとコメント。決勝でジョコビッチは、そのナダルを大会から葬り去った第8シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)と対戦する。

 大会4度の優勝を誇るジョコビッチは、会場フォロ・イタリコ(Foro Italico)で通算10度目の決勝に臨む。

 準々決勝でナダルに勝利したシュワルツマンは、準決勝で第12シードのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)を6-4、5-7、7-6(7-4)で退けている。

 前回大会を含め決勝でナダルに3度敗れているジョコビッチは、「ナダルのいる決勝とナダルのいない決勝では大きな違いがあるのは当然だ」と話した。「クレーコートの大会で決勝にたどり着いたときの相手はほとんどラファだった。だから彼と戦わない奇妙な決勝になるだろう」

 ジョコビッチはシュワルツマンに4戦全勝だが、ナダルも今大会までは9戦全勝と圧倒していたものの足をすくわれた。33歳のジョコビッチは、「あしたコートで対峙(たいじ)する相手が誰であっても、過小評価するつもりはない」と気を引き締めた。

「ディエゴは(ナダル戦で)最高の試合をした」「目を見張るものがあった。そしてどんなことでも可能だということを証明した。クレーでナダルと戦うのは恐らく僕らの競技における最大の試練なんだ」 (c)AFP