【9月21日 AFP】第88回ルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race 2020)は20日、仏ルマン(Le Mans)のサルト・サーキット(Circuit de la Sarthe)で決勝のフィニッシュを迎え、中嶋一貴(Kazuki Nakajima)/セバスチャン・ブエミ(Sebastien Buemi)/ブレンドン・ハートレー(Brendon Hartley)のトヨタ・ガズーレーシング(Toyota Gazoo Racing)8号車が3年連続の優勝を飾った。

 3番手でスタートしたトヨタ8号車は、丸一日かけて387周を周回し、グリニッジ標準時(GMT)午後0時30分(日本時間同日午後9時30分)にトップチェッカーを受けた。

 昨季8号車でハンドルを握ったフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)総合優勝2回の実績を持つフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は、来季のF1復帰に集中したいとして今大会を回避。2017年にポルシェ(Porsche Team)で優勝を経験しているハートレーがその代役を見事に果たした。

 グスタボ・メネゼス(Gustavo Menezes)/ノルマン・ナト(Norman Nato)/ブルーノ・セナ(Bruno Senna)のレベリオン・レーシング(Rebellion Racing)は冷静にレースを進めたが、トヨタのパワーに対抗することができず、5周差の2位でフィニッシュした。

 ポールポジションから出たマイク・コンウェイ(Mike Conway)/小林可夢偉(Kamui Kobayashi)/ホセ・マリア・ロペス(Jose Maria Lopez)のトヨタ7号車は、優勝に向けてレース中盤まで首位を走行したが、ターボの交換で約30分ピットストップして後退し、3位に終わった。

 トヨタ7号車で過去2大会連続2位だった小林は、悲願の初優勝を目指したが、トラブル後のピットではフラストレーションをためた様子でマシンから降りていた。(c)AFP/Jean-Louis Doublet