【5月19日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で2度の総合優勝を誇るフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は18日、古巣ルノー(Renault)と契約するとの臆測が広まっている中で、「トップレベル」への挑戦を見据えつつ、F1に復帰する可能性を除外していないと発言した。

 スペイン人ドライバーのアロンソは、レアル・マドリード大学院(Real Madrid Graduate School-Universidad Europea)の学生とのビデオ会議で、「今の体調は最高の状態で、ものすごくやる気がみなぎっているから、トップレベルのカテゴリーに目標を絞りたいと思っていた。それはF1復帰かもしれないし、FIA世界耐久選手権(WEC)かもしれないし、インディカーかもしれない」と語った。

 F1時代の2005年と2006年にルノーで世界タイトルを獲得し、2018年シーズン終了後に同カテゴリーから引退したアロンソは、これまで通算2度のルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race)制覇を果たしており、今シーズンは1月のダカールラリー(Dakar Rally 2020)で初参戦にして総合13位を記録し、さらにはインディアナポリス500(Indianapolis 500)の出場も目指している。

「(それでも)次の目標はトップレベルのレースを考えている。なぜなら、いまでも100パーセントの力で臨める自信があるからだ」と語った38歳のアロンソは、ルノーに所属するダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が2021年シーズンからマクラーレン(McLaren)に移籍すると前週発表されて以降、ルノーとの関係が大きく取り沙汰されている。

 アロンソにとって長年の相談役であり、ルノーの元チーム代表でもあるフラビオ・ブリアトーレ(Flavio Briatore)氏は、同選手が復帰の準備を整えていると確信しており、「フェルナンドはやる気になっている。F1から1年離れたことが彼に良い影響をもたらした。自分自身をデトックスし 、前より落ち着いていて、復帰の準備ができているように見える」と伊日刊紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)に語った。(c)AFP