【9月19日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第2戦、第120回全米オープン選手権(2020 US Open Championship)は18日、米ニューヨーク州ママロネック(Mamaroneck)のウィングドフットゴルフクラブ(Winged Foot Golf Club、パー70)で2日目が行われ、元マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)覇者のパトリック・リード(Patrick Reed、米国)がイーブンパー「70」でラウンドを終え、2位のブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)と1打差の単独首位に立った。

 初日は21人がアンダーパーを記録したが、この日は強風、速いグリーン、より難しいカップの位置、そして深いラフによりオーバーパーが続出した。

 バーディーで締めて単独トップに立った世界ランキング10位のリードは、「きょうは荒れると分かっていた。きのうのようにコースが攻略されたら、彼ら(全米ゴルフ協会<USGA>)はさらに厳しくしてくる」とコメント。フェアウエーキープはわずか5本だったが、好調のショートゲームでしのいで通算4アンダーをキープした。

 世界9位のデシャンボーは最終9番でイーグルを奪ってこの日最少の2アンダー「68」をマークし、通算3アンダーとスコアを伸ばした。

  2017年に全米プロゴルフ選手権(2017 PGA Championship)を制したジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)は、初日に全米オープンの同コースにおける1ラウンドの最少スコア「65」を記録したが、この日はスコアを3つ落として通算2アンダーとし、ともにメジャー初制覇を目指すラファエル・カブレラ・ベロ(Rafael Cabrera-Bello、スペイン)、ハリス・イングリッシュ(Harris English、米国)と並び3位タイにつけた。

 通算1アンダーで6位のジェイソン・コクラック(Jason Kokrak、米国)までがアンダーパーで、トータルイーブンパーの7位タイには松山英樹(Hideki Matsuyama)、ベルギーのトーマス・ピーターズ(Thomas Pieters)、米国勢のブレンドン・トッド(Brendon Todd)、ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)、マシュー・ウルフ(Matthew Wolff)の5人が並んだ。

 松山とマスターズを2回制しているバッバ・ワトソン(Bubba Watson、米国)は1アンダー「69」を記録。デシャンボーを含めこの日アンダーパーで回ったのはわずか3人だけだった。

 メジャー通算4勝のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)とリー・ウェストウッド(Lee Westwood、イングランド)は初日3アンダーだったが、ともにこの日は6オーバーと乱調。イーブンパー「70」を記録した世界1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)らと22位タイに並んだ。

 メジャー通算15勝のタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は通算10オーバー、同5勝のフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)は同13オーバーでカットラインに及ばなかった。両選手が同じ大会で予選落ちするのは、昨年の第148回全英オープン(The 148th Open Championship)に続き2度目。

 松山以外の日本勢は今平周吾(Shugo Imahira)が通算5オーバー、石川遼(Ryo Ishikawa)が同6オーバーで予選を突破し、アマチュアの金谷拓実(Takumi Kanaya)はカットラインに1打届かなかった。(c)AFP