【9月18日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第2戦、第120回全米オープン選手権(2020 US Open Championship)は17日、米ニューヨーク州ママロネック(Mamaroneck)のウィングドフットゴルフクラブ(Winged Foot Golf Club、パー70)で開幕し、世界ランク3位のジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)が5アンダー「65」で首位発進した。

 2017年に全米プロゴルフ選手権(2017 PGA Championship)を制しているトーマスは、最終ホールを7メートル半のバーディーパットで締めくくるなどの大爆発を見せた。4アンダー「66」の2位タイグループには、2018年のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2018)覇者でこの日ホールインワンを達成したパトリック・リード(Patrick Reed、米国)、21歳のマシュー・ウルフ(Matthew Wolff、米国)、ベルギーのトーマス・ピーターズ(Thomas Pieters)が続いている。

 最初のホールをバーディーでスタートしたトーマスは、パー3の3番でボギーをたたいたものの、パー4の6番で2メートル半のバーディーを沈めてスコアを取り返した。さらにパー5の9番からは3連続バーディーを記録し、最後は圧巻のパットを披露するなど、全米オープンの同コースにおける1ラウンドの最少スコアをマークする絶好調ぶりで、「自分にとって良い日になった」「とにかく、かなり堅実なプレーができていた」とコメントした。

 一方、リードはパー3の7番(165ヤード)でホールインワンを達成したほか、後半には4ホールで3バーディーを記録するなど、トーマスが最後のショットを決めるまで首位に並んでいた。7番のエースについては、「とにかく堅実なアイアンショットを心掛けていた」とすると、「90パーセントくらいの感覚で打ったら、ワンバウンドで入った」と振り返った。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で日程が例年の6月から延期になった今年の全米オープンは、無観客で開催されているため素晴らしいショットが出ても観客からの拍手はなかった。出場選手の中では、ピーターズが先月まで戦列を離れていた。

 3アンダー「67」の5位タイグループには、メジャー通算4勝を誇る世界4位のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)、47歳にしてメジャー初制覇を目指しているイングランドのリー・ウェストウッド(Lee Westwood)、そして2010年の全英オープン(The Open Championship)覇者ルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen、南アフリカ)がつけており、メジャー優勝経験者3人が首位に2打差以内でひしめいている。

 世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)とメジャー通算15勝のタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は、ともに3オーバー「73」の71位タイで出遅れた。

 これまでメジャー大会で5回優勝している50歳のレフティー、フィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)は、最初のホールをバーディーでスタートしたものの、この日はボギーを九つ記録したほか、ダブルボギーも一つたたいて9オーバー「79」の142位タイに沈んでいる。

 日本勢では松山英樹(Hideki Matsuyama)と今平周吾(Shugo Imahira)が1オーバーの33位タイ、石川遼(Ryo Ishikawa)とアマチュアの金谷拓実(Takumi Kanaya)が2オーバーの57位タイにつけている。(c)AFP