【9月18日 AFP】世界保健機関(WHO)は17日、欧州各国で新型コロナウイルスの感染が「驚くべき速さ」で拡大していると警鐘を鳴らした。自主隔離期間を短縮する動きもけん制した。

【図解】新型コロナウイルスは空気感染するのか?

 欧州では先週、1日の新規感染者数が約5万4000人と過去最多記録を更新。この統計について、WHOのハンス・クルーゲ(Hans Kluge)欧州地域事務局長は、デンマークの首都コペンハーゲンでのインターネット上で開いた会見で「われわれ全員への警鐘となるべきだ」と指摘。「これらの数値はより広い範囲で検査が行われたことを反映したものとはいえ、感染が欧州全域で驚くべき速さで拡大していることも示している」と述べた。

 WHO欧州はまた、新型コロナウイルス感染者の接触者の隔離期間を14日とするWHOの指針を変更する予定はないと表明した。WHOの欧州緊急対応を担当するキャサリン・スモールウッド(Catherine Smallwood)氏は、隔離期間の勧告について、新型コロナウイルスの「潜伏期間と伝染についてのわれわれの理解に基づいたもので、勧告を見直すのはわれわれの科学の理解の変化にのみ基づく」と述べた。
 
 フランスでは、勧告している自主隔離期間が7日間に短縮され、英国とアイルランドでは10日間となっている。その他、ポルトガル、クロアチアなど複数の国が隔離期間の短縮を検討している。(c)AFP bureaus