【9月19日 CNS】中国工業情報化部によると、北京市内では8月末までに第5世代移動通信システム(5G)基地局が4万4000か所開設され、ユーザー数は506万人に達した。年内に5万か所まで増やし、市中心部の五環路内エリアと副都心行政エリア、五環路外の主要地域・施設をカバーする。

 5Gネットワークの整備は、人工知能(AI)やビッグデータの普及などと並び、社会経済の新たな発展を支える「新型インフラ」の一つとして重視されている。中国移動(チャイナモバイル、China Mobile)北京、中国聯合通信(チャイナユニコム、China Unicom)、中国電信(チャイナテレコム、China Telecom)北京の通信キャリア3社が工業、交通、教育、医療などの産業と協力するプロジェクトは1000件以上にのぼり、中国全体をリードしている。

 2019年に5Gが正式に商用化されて以降、北京の通信業界は北京市政府の計画に基づき、基地局の整備を推進してきた。他のシステムに依存せず単独で機能する「スタンドアローン(SA)」方式でコアネットワーク(基幹通信網)の建設を完了。4万4000か所の基地局すべてがこのネットワークに接続し、5GのSAネットワークによる全面カバーが実現した。非スタンドアローン(NSA)方式のネットワークも併用し、NSAからSAへの転換も推し進める。(c)CNS/JCM/AFPBB News