英トラック遺体事件、4人に実刑判決 ベトナム裁判所
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【9月15日 AFP】ベトナム中部ハティン(Ha Tinh)省の裁判所は14日、昨年英国で冷蔵トラックのコンテナからベトナム人不法移民39人の遺体が見つかった事件をめぐり、密入国に関与した罪に問われていた被告4人に有罪判決を言い渡した。国営メディアが伝えた。
2019年10月、英首都ロンドン近郊で15歳の少年2人を含む男性31人と女性8人のベトナム人の遺体が見つかった事件は、欧州への密入国の危険性を浮き彫りにし、国際社会に衝撃を与えた。
ハティン省政府の新聞によると、26歳から36歳の被告4人には「不法入国を企て、仲介した」として禁錮2年6月から7年6月が、また別の3人には執行猶予付き判決が言い渡された。
被害者を乗せたトラックは昨年10月23日、ベルギーのゼーブルッヘ(Zeebrugge)港からフェリーで英国に入国した。検視の結果、死因は酸欠と熱中症だった。
英国、フランス、ベルギーでも、密入国に関与したとされる複数人が逮捕、訴追されている。そのうちの1人、過失致死の罪に問われているトラックを運転していた北アイルランド出身のモーリス・ロビンソン(Maurice Robinson)被告は罪を認めている。同じく過失致死の罪に問われている北アイルランド・アーマー(Armagh)県出身のローナン・ヒューズ(Ronan Hughes)被告(40)も先月、罪を認めた。(c)AFP