【9月15日 AFP】20-21イングランド・プレミアリーグは14日、第1節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)は敵地でブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)に3-1で勝利。チェルシーを率いるフランク・ランパード(Frank Lampard)監督は、2億ポンド(約272億円)を投じた大型補強の効果がすでに出ていると確信している。

 ランパード監督はこの夏、大幅な戦力補強に多額の資金を費やしたが、初期段階におけるその成果は期待できるものになった。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のRBライプツィヒ(RB Leipzig)から5300万ポンド(約72億円)の移籍金で加わったFWティモ・ヴェルナー(Timo Werner)は、ジョルジーニョ(Jorge Luiz Frello Filho‘Jorginho‘)が蹴り込んだ先制のPKを獲得した。

 一方、同リーグのバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)から7000万ポンド(約95億円)で加入したカイ・ハヴァーツ(Kai Havertz)はそれほどのインパクトを残せなかったが、指揮官は若い同選手が活躍する日が来ると自信を持つだろう。

 ランパード監督は「PKを獲得したティモのスピードは、彼の鋭さを証明するもので、試合を通して相手の脅威になっていた。彼は非常に機動性があって、そのパフォーマンスに満足している」とコメントした。

「カイに関しても、われわれは多くを見ることができた。こうした出場機会は良い結果をもたらすだけだし、彼ら2人はこのクラブにとって重要な選手になるだろう」

 チェルシーはGKケパ・アリサバラガ(Kepa Arrizabalaga)がまたしてもミスを犯し、レアンドロ・トロサール(Leandro Trossard)に同点弾を許したが、リース・ジェームズ(Reece James)の豪快なミドルシュートで勝ち越しに成功すると、その後クル・ズマ(Kurt Zouma)のシュートが相手に当たってゴールに吸い込まれ、勝利を手にした。

 今夏ここまでの移籍市場で、他のどのクラブよりも選手の補強に資金を投じているため、タイトルを獲得しなければならないというプレッシャーにさらされていると認めたランパード監督にとって、開幕戦での勝利は励みになる結果だった。

「初日ですべてかみ合うことを期待するのはとても難しいと思う。だが、きょうの選手たちは一片の決意を示してくれた」

 また、オランダ・エールディビジのアヤックス(Ajax)とレスター・シティ(Leicester City)から同じく高額の移籍金で加入したFWハキム・ツィエク(Hakim Ziyech)とDFベン・チルウェル(Ben Chilwell)は、負傷によりこの試合を欠場。

 フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)からフリートランスファーで加わったDFチアゴ・シウバ(Thiago Silva)も、練習に復帰している段階であるため出場することができなかった。(c)AFP