【9月14日 AFP】米IT大手マイクロソフト(Microsoft)は13日、中国IT企業傘下の動画共有アプリ「ティックトック(TikTok)」の買収をめぐり、自社が提示した買収案は拒否されたと発表した。同アプリは、米国事業を売却しなければ閉鎖を迫られており、その期限が近づく中、残る売却先候補はソフトウエア大手オラクル(Oracle)のみとなった。

 マイクロソフトは、ティックトックを運営するバイトダンス(ByteDance、字節跳動)から「きょう(14日)、同アプリの米国事業をわが社に売却しないとの通知があった」と発表。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とニューヨーク・タイムズ(New York Times)は本件についてよく知る関係者らの話として、オラクルが買収合戦に勝利したと伝えた。これについてAFPはオラクルに問い合わせたが、現時点で確認は取れていない。

 WSJが伝えたある情報筋の話によると、オラクルによる買収案は今後、ホワイトハウス(White House)と対米外国投資委員会(CFIUS)の両方から、同案が米国データセキュリティー上の条件を満たすとの承認を受ける必要があるという。

 先月初めにドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は、ティックトックの事業売却合意が今月20日までに成立しなかった場合、同アプリを米国で閉鎖するとする大統領令を出していた。(c)AFP/Daniel HOFFMAN