【9月14日 AFP】(更新、写真追加)自民党の総裁選挙は14日、新総裁に菅義偉(Yoshihide Suga)官房長官(71)を選出した。安倍晋三(Shinzo Abe)氏の後任として、次期首相に就任することになる。

 菅氏は計534票のうち377票を獲得し、石破茂(Ishiba Shigeru)氏と岸田文雄(Fumio Kishida)氏を破った。

 大きな力を持つ政府の相談役であり、スポークスマンでもある菅氏は、安定と安倍氏の政策の継続を約束する存在と目されている。

 菅氏は、新総裁に立候補した動機について、安倍氏の現行の政策を継続したいからだと明言していた。

 首相の連続在職日数で歴代最長を記録した安倍氏は、潰瘍性大腸炎の再発を受けて辞任を表明。自身の後任については、特定の候補への支持を公言することは避けていた。

 秋田県のイチゴ農家に生まれ、同県で育った菅氏。地方の過疎問題は同氏最大の関心事の一つとされる。

 ただ菅氏自身のイデオロギーについてはほとんど知られていない。自民党内では、タカ派にも改革派にも属さないと考えられている。

 新首相に就任後は、新型コロナウイルス流行の抑え込みや世界第3位である日本経済の立て直しなど、数々の難題に直面することになる。(c)AFP