【9月10日 AFP】(写真追加)米西部で発生した山火事で、空が濃い煙でオレンジ色に染まり、住宅数百戸と広大な面積が焼失した。当局は9日、大勢の死者が報告される可能性があると警鐘を鳴らした。

 広範囲で避難が実施されているオレゴン州のケート・ブラウン(Kate Brown)知事は初期の報告に言及し、州内で少なくとも五つの町が「事実上壊滅」したと発表した。

 ブラウン氏は、「率直に言って、建物と人命の両方にかなりの損失が出る見通しだ」「わが州史上最大の山火事による人命と財産の損失となる可能性がある」と述べた。

 前例のない熱波とそれに続く乾燥した強風によって山火事が急速に広がる中、オレゴン州と隣接するカリフォルニア州、ワシントン州は先週末から拡大防止に努めてきた。

 カリフォルニア州ではこれまでに少なくとも8人の死亡が報告され、サンフランシスコのベイエリア(Bay Area)では、山火事の煙で朝日が完全に遮られ、空が深いオレンジ色に染まった。

 オレンジ色の奇妙な風景、特にディストピアを描いたSF映画向きなサンフランシスコの風景の写真は、ソーシャルメディア上で急速に拡散した。(c)AFP/Josh Edelson / with Andrew MARSZAL in Los Angeles