【9月9日 AFP】UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2020-21)は8日、各地で試合が行われ、リーグAのグループ2ではイングランドが苦しみながらも敵地でデンマークと0-0で引き分けた。イングランドのギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督は、欧州の大半のリーグがプレーシーズンを迎えているこの時期に同大会の試合を開催すべきでなかったと述べた。

 1-0で勝利した5日のアイスランド戦の後、イングランドは新型コロナウイルスのプロトコルに違反したとして、フィル・フォーデン(Phil Foden)とメイソン・グリーンウッド(Mason Greenwood)が7日に追放となっており、負傷者の数だけでなくピッチ外での問題による打撃も受けた。

 アイスランド・レイキャビクに宿泊していた両選手はホテルに女性を連れ込んだと報じられており、これに対してサウスゲイト監督は「許容できない」「不可解」な行動だと述べた。仮に新型ウイルスの感染が危機的な状況でなかったとしても、両者はチームから追放されるという結果になっていただろう。

 フォーデンとグリーンウッドを起用できなくなったため選択肢が制限されたサウスゲイト監督は、3-4-3のシステムを試したが、ハリー・ケイン(Harry Kane)とラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)、ジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)の前線3人の力を引き出すのに苦心した。

 しかし、この1週間におけるチームのパフォーマンスが、欧州選手権(UEFA Euro 2020)の予選でゴールを量産していた新型ウイルスによる中断前と著しく対照的である理由に指揮官が挙げたのは、プレミアリーグがまだ開幕していないことによるコンディション不足だった。

 サウスゲイト監督は「選手たちのフィジカル面のコンディションが大きな要因だった」とコメントした。「われわれはプレーし続けるべきではなかった。これではクラブのためにも代表チームのためにもならない」 (c)AFP